- 死亡推定時刻
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長編推理小説
光文社文庫 さ22ー1
- 価格
- 880円(本体800円+税)
- 発行年月
- 2006年07月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784334740917
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【2021年07月発売】

ユーザーレビュー (2件、平均スコア:4.5)
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「3 SPECIAL BOOKS」レビューコメント
冤罪が生まれるまでの過程がとても丁寧に書かれており、またその冤罪を覆すのがどれほど難しいか、読むにつれて引き込まれていった作品です。もう6年以上前に読んだにも関わらず、ここまで引き込まれた作品はありません。
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sige
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裁判結果は運?
現役の法律家の作品らしく、事件や警察の捜査や裁判の様子などかなり詳細に書き込まれている。まるでノンファクションの事件記録のようだ。そして、何と言ってもこの作品は“冤罪”というものがどのようにして“出来上がって”いくかを見事に知らしめている。
誰かが書いていたが、事件に出会ったとき、“たまたま”割り当てられた弁護士、“たまたま”担当した検事、“たまたま”担当した裁判官などのめぐり合わせによって罪が大きく変わっていくらしい。この作品の場合、この青年はほんとうに“巡り合せ”が悪かったとしか言いようがない。
もちろん作られた事件だがこんなケースは沢山あるだろう。そして判決というのは、悪意だけでなく善意、過失ばかりでなく義務に忠実な関係者の振る舞い、模範的な行為などが“あざなえる縄”のように何本も寄り合わさった結果としてあるということ。
新聞の報道でも裁判の結果が掲載されることも多いが、有罪・無罪の本当のところなどはっきりしてないのだと痛感した。
[BOOKデータベースより]
山梨県で地元の有力者の一人娘が誘拐される事件が起こった。警察の指示に従った結果、身代金の受け渡しは失敗。少女は死体となって発見された!県警は、遺留品に付いていた指紋から、無実の青年を逮捕。執拗な揺さぶりで自白に追い込んでしまう。有罪は確定してしまうのか?そして真犯人は?現役の法律家が描く、スリリングな冤罪ドラマの傑作。