この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 大学4年間の経済学見るだけノート
-
価格:1,210円(本体1,100円+税)
【2018年07月発売】
- 今までで一番やさしいミクロ経済学
-
価格:2,728円(本体2,480円+税)
【2012年01月発売】
- 大学で履修する入門経済学が1日でつかめる本
-
価格:1,628円(本体1,480円+税)
【2011年02月発売】
- 都市と地域の経済学 新版
-
価格:2,750円(本体2,500円+税)
【2008年12月発売】
- 勤勉革命
-
価格:4,400円(本体4,000円+税)
【2021年03月発売】
[BOOKデータベースより]
今日、グローバリゼーションの普遍的利益が主張される際、その基礎理論となっているリカードの「比較優位の原理」は、貿易収支の均衡と完全雇用という「特殊な場合」のみを説明する脆弱な論理にすぎず、ヒュームに由来する貨幣的自動調整メカニズムが背後で作動することを暗黙裏に想定している。この点はかつてケインズによって批判されたにもかかわらず、現代の経済理論を支配する「ミクロ/マクロの二元論」にもとづき、貨幣抜きの貿易理論、権力的要素を捨象した国際通貨の把握がいまなおテキストブックのなかで反覆されている。本書は、こうした非現実的な諸仮定が、いかなるプロセスで標準的理論として慣習化されていったのかを学説史のなかで追跡しつつ、リカードとヒュームを2つの焦点とし、ケインズを媒介項として、貨幣と権力を包含した現実的な視点から世界経済を分析する。
教壇からの疑問
[日販商品データベースより]第1部 開放経済における「セイの法則」(「特殊ケース」としてのリカード・モデル;政策規範としてのリカード・モデル―ケインズの能率賃金論)
第2部 リカードから新古典派までの貿易理論史(リカード貿易理論の「原型理解」について;ミル父子によるリカード貿易理論の変型プロセス;新古典派貿易理論の誕生―「ケインズ革命」への不感応)
第3部 貨幣を操る権力(ヒュームにおける貨幣と権力;新古典派為替レート理論の検証)
「ケインズ国家」としての「帝国」
「比較優位の原理」が復活を果たしている米国流の新古典派経済学テキストの呪縛より脱却し,貨幣と権力を包含した現実的な視点から世界経済の構造的不均衡を分析。