大英帝国の伝説

アーサー王とロビン・フッド
叢書・ウニベルシタス　８２８
Ｍｙｔｈ　ａｎｄ　ｎａｔｉｏｎａｌ　ｉｄｅｎｔｉｔｙ　ｉｎ　ｎｉｎｅｔｅｅｎｔｈーｃｅｎｔｕｒｙ　Ｂｒｉｔａｉｎ．

法政大学出版局
ステファニー・Ｌ．バーチェフスキー　野崎嘉信　山本洋　

• 価格: 5,060円（本体4,600円＋税）
• 発行年月: 2005年10月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784588008283

内容情報

[BOOKデータベースより]

国王と義賊、相反する二大伝説の主人公が、いずれも国民的ヒーローとなったのはなぜか。物語の変容を通して描く英国精神史。

第１章　「この二人の名前は国家的遺産である」―国民的英雄としてのアーサー王とロビン・フッドの登場
第２章　「全国津々浦々で称賛され―」―十九世紀におけるアーサー王およびロビン・フッド伝説の人気とその意義
第３章　「わが国語への愛」―アーサー王、ロビン・フッド伝説と英語学の発展
第４章　「われらが先祖はサクソン族」―ロビン・フッド、アーサー王とアングロ・サクソン的人種主義の台頭
第５章　「このお方の栄光は私のもの」―アーサー王伝説とロビン・フッド伝説における女性と国家
第６章　「なぜわれらは異国の地を足しげく訪れねばならないのか」―アーサー王、ロビン・フッド伝説と英国の帝国主義
結語　「われらは一つの国民」―二十世紀前半のアーサー王とロビン・フッド

[日販商品データベースより]

相反する二大伝説の主人公が、いずれも国民的ヒーローとなったのはなぜか。複雑な民族融合体としての大英帝国において国民的アイデンティティーが形成される過程を、物語の変容を通して描く英国精神史。