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[BOOKデータベースより]
食の民俗世界を注意深く眺めてみると、「生存のための食」「儀礼のための食」「楽しみのための食」という構造の骨格が浮上してくる。このフレームからおのおのを見つめるとき、「始原の食」ともいうべき古層の匂いをまとった食物、個人の生命力を強化する儀礼食、家族の絆を結ぶ食、ムラびとたちとの紐帯を深める食、先人たちの食に関する伝承知、この国の人びとの食に関する嗜好の伝統などが徐々に姿をあらわしてくる。本書に見える食の風景は、氾濫するファーストフード、飽食の日常化、その果てにあるグルメブームとは趣を異にするものである。いま改めてこの列島に生きてきた先人たちの培ってきた食の民俗世界に目を凝らしてみよう。
食のこころ―その民俗世界へ
[日販商品データベースより]1 栃と生きる―生存のために食べる(自然からいただく食物;食物を保存するくふう;飢えの記憶 ほか)
2 餅の霊力―儀礼の場で食べる(イエの儀礼食;ムラの儀礼食;年中行事の食物 ほか)
3 香り、色、食感―楽しんで食べる(ネバネバへの執着;香りと刺激の始原へ;色を楽しむ ほか)
食の民俗思想―二一世紀につなぐもの
グルメブームの名の下に、現代日本の食文化は大混乱している。長年にわたる厖大な食の民俗調査から、先人たちの食に関する伝承知を辿り、生きるための食、儀礼の食、宴の食と、この列島に生きる人々の食民俗を描く。