数学を使わない数学の講義

ワック
小室直樹　

• 価格: 1,760円（本体1,600円＋税）
• 発行年月: 2005年05月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784898310823

内容情報

[BOOKデータベースより]

第１章　論理的発想の基本―まず「解の存在」の有無を明確化せよ（はたして解けるのか解けないのか―無駄な努力を排し、“やる気”を保証する；社会観察にどう応用するか―人間の悩みの根元は、すべて「存在問題」にある）
第２章　数学的思考とは何か―日本人が世界で通用するための基本要件（「論理」の国と「非論理」の国―なぜ、日本型行動様式は諸外国に理解されないのか；「法の精神」の根底にも数学がある―論理の世界から日本流曖昧社会を点検する）
第３章　矛盾点を明確に掴む法―論理学を駆使するための基本テクニック（論理矛盾は、どこから生まれるか―「必要条件」と「十分条件」を峻別する意義；人間の精神活動を数学的に読む―宗教・イデオロギーの骨子とは何か）
第４章　科学における「仮定」の意味―近代科学の方法論を決定した大発見（非ユークリッド幾何学の誕生―背理法で証明できなかったユークリッドの第五公理；近代科学の基本となった発想法―なぜすべては仮説にすぎないのか）
第５章　「常識の陥穽」から脱する方法―日本には、なぜ本当の意味での論争がないのか（数学の背景を読む―「数量化」が意味を持つための三つの条件；「全体」と「部分」の混同―『アローの背理』が明らかにした社会観察手段）

[日販商品データベースより]

「お受験教育」による面白くない数学、そして「ゆとり教育」によって、日本の青少年の数学力はみるみる低下した。本書では、やがては表面化する、この教育の弊害を見越して、「数学を使わない」数学の講義をする。