脳と創造性

「この私」というクオリアへ

ＰＨＰエディターズ・グループ ＰＨＰ研究所
茂木健一郎　

• 価格: 1,540円（本体1,400円＋税）
• 発行年月: 2005年04月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784569633534

内容情報

[BOOKデータベースより]

クオリアは、あくまでも私秘的な（プライベートな）体験である。その私秘的な体験が、逆説的ではあるが、個別を超えた普遍性を支える。確かに、自分の見ている赤と、他人の見ている赤が同じであるということを確認する術はない。しかし、意識の中で感じるクオリアこそが、私たちの生み出す様々な科学、文学、芸術上の作品の普遍性を担保するのである。その普遍性への根拠のない信仰を抜きにして、創造の苦しみに耐えることなどできない。

第１章　創造性の脱神話化
第２章　論理と直観
第３章　不確実性と感情
第４章　コミュニケーションと他者
第５章　リアルさと「ずれ」
第６章　感情のエコロジー
第７章　クオリアと文脈
第８章　一回性とセレンディピティ
終章　個別と普遍

[日販商品データベースより]

生きることは創造的であること。創造性は現代の中心問題であるのに、今まで誰も考えようとしなかったが、天才の特権というイメージ、コンピュータのアナロジーを越えて、創造性の秘密を脳科学者が探求する。