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[BOOKデータベースより]
「ゆとり教育」は「学力低下」の事実によって追いやられ、「学びのすすめ」へと方針転換された。さて、では「学び」と「教え」との間に生じる関係性、つまり教師と生徒の間の知識伝達の共有は、どのように起こるのだろうか。本書では「わかる」の現象学的な試みを、教育社会学者と哲学者との間で徹底してつめていく。「いま、なぜ勉学をするのか?」という問いかけから、「私」よりも「公」を重んじようという風潮に疑問を投げかけつつ、個人の自由と社会的平等の両方が成り立ちうる地点をめざして、「ともに考え、わかりあう」みちすじを模索・考察する。
序章 教育と社会を哲学するために
[日販商品データベースより]第1章 今なぜ「学ぶことの意味」を問い直すのか(「学ぶことの意味」の変遷;個人のさまざまな自由と「学校へ行くこと」)
第2章 「自由な思考」と「知識の共有」は両立するだろうか(個人の自由と公共の利害について;知識とはどういうものか ほか)
第3章 考えあうこと、理解すること(「わかる」を掘りさげる;役割と責任)
第4章 「学ぶ意味」をどう再生するか
「学力低下」から「学びのすすめ」へ。この間、忘れられた「学び」と「教え」の関係性を、徹底的につめる大議論。個人の自由と社会的平等が成り立ちうる地点を目指して、「ともに考え、わかりあう」道筋を模索する。