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[BOOKデータベースより]
「風の詩人」の生き方に学ぶ。悠久の風土で紡がれた宮沢賢治の実像。
第1章 賢治の悲しみ―風と言葉と
[日販商品データベースより]第2章 「デクノボー」とは何か
第3章 「坊つちやん」と「デクノボー」
第4章 現代人をして戦慄せしめよ
第5章 共鳴する詩人の魂―宮沢賢治と中原中也
第6章 エロスの昇華とメルヘンの誕生
夏目漱石は近代人のエゴイズムに対する不安に苦しんだが、宮沢賢治は人間であることの不安に苦しんだ。それはまさに現代人の根源的不安である。人間は動植物を支配し、その生殺与奪をほしいままにしてきた。一方、利権や民族、宗教をめぐる対立による殺戮とテロの応酬が果てしなく続く。賢治は21世紀を予見していたかのように、人間世界の修羅と仏性の葛藤に苦しんだ。そして到達したのが、万物に平等の生命を認め、すべての動植物と共生共死の関係に生きるデクノボーの世界であった。それは、風や宇宙から豊かな霊性を感受する自然人の生き方でもあった。本書は新たなる「賢治像」であるとともに、現代人がいかに生きるべきかを示唆するものである。