警察組織迷走の構図

なぜ、重要未解決事件が増加しているのか？

実業之日本社
来栖三郎　

• 価格: 1,760円（本体1,600円＋税）
• 発行年月: 2004年12月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784408322551

内容情報

[BOOKデータベースより]

警察内部から見た迷宮事件の顛末、捜査陣が陥る迷宮の罠。現場と組織を熟知する元・警視正が、重要未解決事件を基に、警察捜査の根本を問う。

第１章　実録　迷宮捜査の構図（アリバイを重視しすぎて迷宮入りか？―世田谷一家四人殺害事件；組織を守る意識が災いして迷宮入りか？―国松孝次警察庁長官狙撃事件；刑事部と公安部の対立が迷宮入りの原因か？―朝日新聞阪神支局襲撃等関連事件　ほか）
第２章　問題　組織捜査の過ち（他に大事件が発生し、初動捜査に全力が尽くせなかった―八王子市女子高生ら三人射殺事件；なぜ、捜査の洗い直しをしないのか？―八王子安井商店親子強盗殺人事件；ずさんな捜査指揮―京都日野小児童殺害事件）
第３章　提言　現代の捜査哲学（今こそ、「破れ窓理論」の実践を―迷宮を生む軽微事件軽視の風潮；旧態依然とした日本警察への挑戦―グリコ・森永事件；迷宮入りを阻止せよ！―三億円現金輸送車強奪事件）

[日販商品データベースより]

世間を震撼させ迷宮入りした凶悪事件を、警察で約４０年にわたって犯罪捜査に従事した経験を基に追及し、警察捜査の根本を問う。迷宮の罠にはまる警察組織の矛盾点が、次々と浮き彫りにされる。