[BOOKデータベースより]
麦畑の光の洪水の中で、あたしは初めてチューリップに会った。そして、離れられなくなった。あたしたちは二人で、どこへでも行ったし、なんでもした。そう、ウソをつき、友だちを傷つけ、大人たちをからかった。ある日、空っぽの古い家畜小屋に火をつけた。空をなめる大きな炎と黒いけむり、舞い上がる火の粉。あたしは走った。全速力で…。生まれつき邪悪な人間なんて、いない!少女の心の闇を救う手立てはあるか?英国で熱い議論を巻き起こした問題作。ウィットブレッド賞受賞作。
[日販商品データベースより]少女の心の闇を救う手立てはあるか。チューリップと出会わなければ、あの天国と地獄のような強烈な日々はなかった。2人の少女の奇妙な友情、そして悲劇的な結末とは。ウィットブレッド賞受賞作、ついに翻訳出版。
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- バスを降りたら
-
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2023年02月発売】
- プロの小説家が教える クリエイターのための怪異図鑑
-
価格:1,980円(本体1,800円+税)
【2024年10月発売】
- 文通小説
-
価格:1,540円(本体1,400円+税)
【2023年05月発売】
イギリスの児童文学、カーネギー賞作家の、アン・ファインの本。
なんか、有名ですよね。この本。
実は、アン・ファインの本の中では、ベストではありません。
一番好きな「フラワー・ベイビー」のことを書きたいのですが。。。
なぜ、ベストではないかというと、そこには、どうしようもない現実が、重く、描かれているからです。
貧しく虐待された少女と転校生の二人の少女の暗い友情が、淡々と描かれます。
数々のいたずら?は、どんどん犯罪度を強めていきます。大人の無責任さ。救いのないラスト。
まず、日本の児童文学にはないです。
イギリスの作家は、ファンタジー物が多いのかなと思っていましたが、こんな現実、現代的なテーマを描く作家がいるのかと、びっくりしました。
ラストの後、少女たちはどうなったのか?考えずに入られません。
「根っからの悪い子はいるのか?」
読後、いろいろ考えさせられる本です。
同じような内容に、オランダの作家ミレイユ・へウスの「コブタのしたこと」があります。こちらのほうが読みやすいかも。
「フラワー・ベイビー」は、とても前向きな本なので、こちらをお勧めします。感動します。元気が出ます。(宙母さん 40代・宮崎県 )
【情報提供・絵本ナビ】