自然詩の系譜

２０世紀ドイツ詩の水脈

みすず書房
神品芳夫　

• 価格: 8,800円（本体8,000円＋税）
• 発行年月: 2004年06月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784622070986

内容情報

[BOOKデータベースより]

激動と抑圧の時代に自然詩の精神を守りぬいた詩人たち。時代と切り結ぶ徴としての自然形象に、文明社会の危機を読み取ってきたレルケ、レーマンからツェラーンへ、現代詩の隠れた水脈を探る。

第１部　一九四五年以前の自然詩―あるいは国内亡命の生き方（オスカー・レルケ（一八八四‐一九四一）；ヴィルヘルム・レーマン（一八八二‐一九六八）；『コロンネ』周辺の詩人たち；ドロステ、メーリケ、レーナウについて）
第２部　一九四五年以後の自然詩―あるいは自然による歴史の見直し（ペーター・フーヘル（一九〇三‐一九八一）；ヨハネス・ボブロフスキー（一九一七‐一九六五）；ザーラ・キルシュ（一九三五‐）；パウル・ツェラーン（一九二〇‐一九七〇）；その他の詩人たち）

[日販商品データベースより]

ゲーテからリルケに至る自然詩の伝統を受け継ぎながらも現代的な自然詩を開拓し、ナチ時代には国内亡命の途を選んだレルケからエコ自然詩へと、激動の２０世紀を通じて今日まで脈々と流れる詩的系譜を掘り起こす。