〈衣裳〉で読むイギリス小説

装いの変容

ミネルヴァ書房
久守和子　窪田憲子　

• 価格: 3,520円（本体3,200円＋税）
• 発行年月: 2004年06月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784623040513

内容情報

[BOOKデータベースより]

イギリス小説では衣裳をどのように表象してきたのだろうか。紳士の国イギリスはジェントルマンにふさわしい衣裳を考案し、背広の由来はロンドンのセヴィル街からきている。女性の衣裳もエリザベス１世にみられるように長い間、歴史の表舞台を歩いてきた。自己を明確に表すメディアであると同時に、時代のメディアともなる衣裳をイギリス小説の中に追っていくと、文化と文学の豊かな鉱脈がみえてくる。

１　衣装への歴史的な視線（裸体と衣裳―楽園を追われて；一九世紀女性の流行意識―ファッション・プレートと小説に見る；ヴィクトリア時代の下着革命―女性の身体意識の変容　ほか）
２　衣裳物語として読む作品（“セクシュアリティ”を身にまとう―ハーディの後期作品とヌード画；黒い僧服と白い下着―『ダブリン市民』と『若い芸術家の肖像』を読む；衣服と宝石と脚と―衣装物語としての『オーランドー』　ほか）
３　装うこと、生きること（ドレスメーカーから苦汗労働へ―お針子小説の変遷；ウェディング・ドレスを読む―暴力と優しさ；ダンディたちの意匠―落日の最後の煌めき　ほか）

[日販商品データベースより]

イギリス小説では衣裳をどのように表象してきたのだろうか。自己を明確に表すメディアであると同時に、時代のメディアともなる衣裳をイギリス小説の中に追い、衣裳と小説の親密な関係を読み解く。