- パレスチナ問題
-
The quetion of Palestine.
- 価格
- 6,930円(本体6,300円+税)
- 発行年月
- 2004年02月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784622070849
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[BOOKデータベースより]
パレスチナ問題の起源からシオニズム、バルフォア宣言、イスラエル建国、中東戦争、キャンプ・デーヴィッドをへて1990年代へ。歴史的省察と方法と情熱が生んだ、サイード、もう一つの主著。
第1章 パレスチナ問題(パレスチナとパレスチナ人;パレスチナとリベラルな西洋 ほか)
[日販商品データベースより]第2章 犠牲者の視点から見たシオニズム(シオニズムとヨーロッパ植民地主義の姿勢;シオニストの住民化とパレスチナ人の非住民化)
第3章 パレスチナ人の民族自決に向けて(残留者、流亡者、そして占領下の人々;パレスチナ人意識の発生 ほか)
第4章 キャンプ・デーヴィッド以降のパレスチナ問題(委託された権限―修辞と権力;エジプト、イスラエル、合衆国―それ以外に条約が含意したもの ほか)
〈私たちはパレスチナと呼ばれる土地にいた。たとえナチズムを生き抜いたヨーロッパのユダヤ人残存者を救うためであっても、ほとんど何百万もの同胞にパレスチナからの離散を余儀なくさせ、私たちの社会を雲散霧消させてしまったあの土地奪取と私たちの存在抹消とは、いったい正当化される行為だったであろうか。いかなる道徳的・政治的基準によって、私たちは自らの民族的存在や土地や人権に対する主張を捨て去るよう期待されているのだろうか。一民族全体が法律上存在しないと告げられ、それに対して軍隊が差し向けられ、その名前すら抹消するために運動が繰り広げられ、その「非存在」を証明すべく歴史が歪曲される。そんなとき、何の議論も沸き起こらない世界とは何なのだろうか〉
西洋のオリエンタリズム的・植民地主義的な視点が、いかにイスラエルの視点にすりかえられ、そこから「アラブ」に対する歪んだ表象が生み出されてきたか。問題の起源からシオニズム、バルフォア宣言、イスラエル建国、四次にわたる中東戦争、キャンプ・デーヴィッド会談をへて1990年代へ。本書は、現代世界の矛盾の象徴であるパレスチナ問題への最も信頼に足る基本文献であるとともに、サイードが渾身をこめて書き上げたもう一つの主著である。