風涛の艦隊

書き下ろし架空戦記
Ｊｏｙ　ｎｏｖｅｌｓ　ｓｉｍｕｌａｔｉｏｎ　

有楽出版社 実業之日本社
すがやみつる　

• 価格: 933円（本体848円＋税）
• 発行年月: 2003年11月
• 判型: 文庫
• ISBN: 9784408602455

内容情報

[BOOKデータベースより]

湯月中尉は、照準器から「ドーントレス」の機体がはみ出さんばかりの距離まで接近し、「くらえッ！」裂帛の気合いを放つと同時に、機銃発射レバーを握り締めた。照準器など、もはや不要の距離であった。ドガガガガン！ズダダダダダン！第三分隊三機の仇討ちだ―との念を込めた必殺の２０ミリ機銃弾、７．７ミリ機銃弾が、「ドーントレス」の機首から主翼にかけて、大小の穴を開けていく。２０ミリ榴弾が炸裂した場所は、直径３０センチ以上の穴が開いた。外皮のジュラルミンの破片、粉砕された内部の部品、そして、燃料からオイルまでが空中に飛び散った。次の瞬間、「ドーントレス」は、空中で爆発を起こし、オレンジ色の火球と化した。

[日販商品データベースより]

昭和１６年１２月８日、日本海軍連合艦隊第一航空艦隊を基幹とするハワイ攻撃部隊がオアフ島真珠湾を奇襲。だが、湾内に空母の姿はなく…。広大な太平洋を縦横に駆け巡る零戦隊の活躍を描く新戦記小説、開幕。