刹那の恋、永遠の愛

相聞句歌４０章

河出書房新社
正津勉　

• 価格: 1,650円（本体1,500円＋税）
• 発行年月: 2003年08月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784309015620

内容情報

[BOOKデータベースより]

事ここに及べば、肉体も精神も糞もない。…ここに揚げる句歌に凝縮された、四十人の絶体絶命の愛の行く果てを追う。

海に日は照るいざ唇を君（玉すだれ（樋口一葉）；世に薄き（伊藤左千夫）　ほか）
涙湧く眼を追ひ移す（かそけくも（富田木歩）；誰がために（金子文子）　ほか）
女の我の足下に縋る男か（妹の見る（吉井勇）；死のまへの（岡本かの子）　ほか）
われは隈なく襲はれてゐる（かたくなに（釈迢空）；相触れて（川田順）　ほか）

[日販商品データベースより]

樋口一葉、夏目漱石、管野スガ、柳原白蓮、原阿佐緒、金子文子、小津安二郎、鈴木しづ子…。恋愛を語らせて当代随一の詩人・正津勉が、調べ上げた４０人の様々な恋愛模様、色地獄を、その句歌川柳から克明に探る。