- 岸辺のふたり
-
Vader en dochter.
- 価格
- 1,430円(本体1,300円+税)
- 発行年月
- 2003年03月
- 判型
- A4
- ISBN
- 9784774306537
[BOOKデータベースより]
彼とふたりでこぎだした自転車にこどもたちがのっている―。二〇〇一年米国アカデミー賞・短編アニメーション賞を受賞したアニメーションフィルムをもとに制作。
[日販商品データベースより]いつまでも父を思う娘の心情、年代を経ても変わらぬ人間の愛を描いた、2001年米アカデミー賞最優秀アニメーション短編賞受賞作「岸辺のふたり」の映像世界を、監督自らが絵本化。別れからはじまる小さな物語。
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この絵本を読み終えて、まるで映画のようと思う人は多いはず。
それもそのはず、この絵本はアニメーションショートフィルムを監督自ら絵本にしたものです。
監督、つまりこの絵本の作者マイケル・ディドウ・ドゥ・ヴィットさんはオランダ生まれのアニメーション作家で、作品に描かれる平坦な大地はオランダの風景だそうです。
この絵本の翻訳をしているうちだややこさんは本木雅弘さんの奥さんで樹木希林さんの娘さんでもあるエッセイストの内田也哉子さんです。
うちださんはこの絵本に付けられた付録の冊子で、この作品の絵のことを「つつましく繊細な温度を保つ絵」と表現しています。
なんとうまい言い方でしょう。
絵本は、干潟を自転車で走っていく父と娘の姿から始まります。
岸辺に着くと、父は「それじゃあな」と、一人ボートで漕ぎ出していきます。
それが、父と娘との別れでした。
それから、長い時間が過ぎていきます。
少女は美しい女性になり、伴侶ができます。
やがて、子どもも生まれ、母となります。
あの時の少女も今は年をとりました。
いつしか、父と別れた岸辺に彼女は戻ってきます。
その岸辺で彼女が見つけるもの。きっと読み手はそこでこの岸辺の深い意味を知ることになります。
人の一生がこんなに静謐な時間の流れだということを気付かさせてくれる、尊い絵本です。(夏の雨さん 60代・埼玉県 )
【情報提供・絵本ナビ】