風景の哲学

叢書〈倫理学のフロンティア〉　１１

ナカニシヤ出版
安彦一恵　佐藤康邦　

• 価格: 2,530円（本体2,300円＋税）
• 発行年月: 2002年10月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784888487061

内容情報

[BOOKデータベースより]

「（よい）風景」のなかで生きることは、「生きる」ということ一般においてどのような意味をもつのか。あるいは、どのように意味をもつのか。…「哲学」の基本として「よき生」の探究ということがあるが、本書は、この哲学に内在する問いに「風景」という要素をも問う必要があると説くことにもなる。

１　風景哲学の可能性について―風景画を手掛かりにして
２　沈黙と語りのあいだ
３　景色と気色―おもむきと佇まい
４　哲学的風景論の可能性
５　風景／風景化と倫理
６　近代日本における「風景」の創出
７　「故郷」と「風景」―柳田国男と和辻哲郎の比較を通じて
８　景観紛争の解決のために
９　風景―近代社会における美的なものの機能をめぐって

[日販商品データベースより]

風景とは何か。それはいつ誕生したのか。「風景」そのものについての学問的考察が欠如している今、本書では、景観紛争からモダニズムの風景論までを取り上げ、「哲学」という武器を用いて「風景」に迫る。