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[BOOKデータベースより]
王権に正統性を付与するものとしての神話体系やイデオロギーは、それぞれいかなる構造を持ち、機能しているのか。宗教をはじめとする権威との結びつきを介して、王権がどのように受容され、その過程でどのような葛藤や対抗が形づくられていくのか。思想史・宗教史・人類学などの多様な視角から、権威と権力の重層的な関係の解明を試みる。
1 正当性神話の構造(古代神話のイデオロギー構成;顕密仏教と王権;天道・革命・隠逸―朱子学的王権をめぐって;戦国期一向宗の地平)
[日販商品データベースより]2 権威と権力の対抗(聖なる皇帝と異端―ビザンツ;徳川将軍権力と宗教―王権神話の創出;教会権力と国家権力―神聖ローマ帝国;民衆宗教のコスモロジーと王権観)
3 王権とイデオロギー編成(近代天皇制イデオロギーの思想過程―徳川思想および平田篤胤像の転回を中心に;国家神道とメシアニズム―「天皇の神格化」からみた大本教;王のカリスマ性)
天皇を広く世界史的連関のもとに置き、多角的な考察と問題提起をめざす。本巻では、宗教をはじめとする権威を介し王権はいかに受容され、その過程でいかなる葛藤や対立が生じるのか、権威と権力の重層的関係を解明。