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[BOOKデータベースより]
時代は、まさに貴族政権と武士政権に分裂しようとする前夜、十二世紀後半。この混迷する変革期に、政治家・平清盛は、従来の院政を否定し、天皇を擁立して遷都を行ない、新たな政治秩序の確立に向かって渾身の力を振りしぼる。貴族社会の真っ只中にあって、王権の本質に果敢に挑戦したその生涯は、彼の突然の死によって誹謗だけが喧伝される結果となった。中世前期政治史を研究する著者が、清盛を、変革期を迎えた貴族社会の一員として捉え直し、その行動と政権の特質を通して政治家清盛の実像を描き出す意欲作。
第1章 王権下の清盛
[日販商品データベースより]第2章 後白河院との対峙
第3章 王権への挑戦
第4章 新王朝の樹立
第5章 遷都と還都
第6章 最後の戦い猛き者清盛
終章 平氏の滅亡
院政停止、福原遷都、南都焼討ち。既成の王権に対して果敢に挑み、抜本的な政治改革を断行した政治家平清盛。先進的政治家清盛の真実を描き出す。