中江藤樹・異形の聖人

ある陽明学者の苦悩と回生

現代書館
大橋健二　

• 価格: 2,750円（本体2,500円＋税）
• 発行年月: 2000年12月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784768467909

内容情報

[BOOKデータベースより]

徳川幕藩体制の創成期に生をうけた「近江聖人」こと中江藤樹は、武士として生活していた現実社会から自ら離脱撤退し、ひとり自己沈潜の道を選び、門人を教える中で「生」の意味、意義を明らかにしようと試みた江戸時代人＝近代人の一人であった。

序章　帰郷する漂泊者
第１章　異形なる聖人（近代的自意識―新井白石の恩人；荒々しい迫力に満ちた「聖人」―野田笛浦による異質の藤樹論　ほか）
第２章　絶望と危機の哲学（ヤスパースの絶望と回心；藤樹における絶望と脱藩）
第３章　脱藩原因の諸説と検討（孝養説；キリシタン説　ほか）
第４章　近江聖人―老嫗の愚なるが如し（日本陽明学の祖―了庵桂悟；わが国陽明学の開祖　ほか）