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水仙月の四日

三起商行
宮沢賢治 黒井健 

価格
1,650円(本体1,500円+税)
発行年月
1999年11月
判型
B4
ISBN
9784895881128

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里から山につながる雪野原を、赤い毛布をまとった男の子が、山の家を目指して登って行くところから物語は始まります。それを、小高い山から眺めているのは、雪狼をつれた雪童子。雪婆んごが遠くへ出かけている間に、季節の移り変わりを告げにやって来た雪童子は、男の子にヤドリギの枝を投げてやりました。雪童子の姿は目には見えないので、びっくりしてその枝を拾う男の子。ヤドリギがその後、自分の命を救ってくれるお守りになるとつゆも知らずに。そこへ突然、冷酷な雪婆んこが戻って来て、一帯を吹雪で荒らすよう雪童子たちに命令するのでした。あの雪童子だけは、男の子の泣き声に心を痛め、「毛布をかぶって倒れておいで」と懸命に教えますが、男の子には吹雪の音しか聞こえません。雪に埋もれていく男の子の運命は…。黒井健さんのイラストは、雪の怖さと美しさを同時に伝え、物語をより格調高いものにしています。雪狼や雪童子、吹雪の描写は、透き通るような青と白を基調にし、その中でけなげに生きる人間の命や春への希望が、毛布の赤、ヤドリギの萌え木色によって象徴されているようで心に沁みます。水仙月とは、春近い頃をさす、賢治の創作の月だそうです。冬の厳しさを、雪婆んこや雪童子といった架空の存在に例えて、雪深い地方のドラマチックな季節の移り変わりを、美しく幻想的に描き出した作品です。
(編集者・ライター 長安さほ)


宮沢賢治作品は文章から受けるイメージが強く
読む人それぞれの持っているイメージに合うか合わないかで
好ききらいが完全に決まっちゃう…って感じがするんですが
この本はそういう意味で、ワタシの
「ベスト・オブ・水仙月の四日」です。

黒井健さんって
どの作品を読んでもブレなく絵が美しいのですが
個人的には、そこで終わっちゃってる作品も多い気がして
はがゆい気持ちになったりすることがあって。
もっとこの先まで描ける方ですよね?と。
(描きもしない絵本読みが何をゆーかってアレなんですけど★)

なので
この作品を見たときは
「やったー!!!」でした。

色が!
風景が
雪婆んごが!雪童子が!
悲鳴が上がりそうなほど透明感と冷たさにあふれていて
素晴らしいという言葉が陳腐に感じるほど感激しました。

こどもの赤毛布のあざやかなこと。
やどりぎの生き生きしていること。
これがまた、風景の冷たさの中のコントラストでハッと魅せる!のですよー。
(とはいっても、黒井さんの描くこの作品では
主人公はあくまでも冬と雪と雪童子ですけども)

天気が変わり
明るい雪の合間の天気から
吹雪になる色合いもドキドキするような不安さで。

雪婆んごが、雪童子が、雪狼が飛び回るその様子
雪童子のほっぺがほんのり紅くて、いかにも童子らしくて。
乱れた髪に風の強さ、激しさが感じられます。
(雪婆んごがまたコワいんだ★
小さい子だと夢に見そうw)

そして
雪がやんだ後の静けさ。夜の澄んだ空気。
風どころか、星のまたたきまで止まっているような。

翌朝の冷たい太陽と
雪童子によって掘り起こされたこどもに
それを迎えに来たのであろう人影まで。

いやもう
たっぷり堪能いたしました!

こんな名作はなかなかお目にかかれないと思います。
未読の方にはぜひ!ご一読いただきたいです。(しろいまちこさん 40代・東京都 )


【情報提供・絵本ナビ】

内容情報
[BOOKデータベースより]

そのとき雪童子がぷいっとなげつけた「やどりぎ」は、生命のシンボル。雪嵐の中、死にかけるこどもの生命は、そしてまさに、その雪によって守られた。冬の中には春がひそみ…死の中には生命が宿る…こどもは雪の中で眠り…目覚めと再生の時を待つ…春への予感をふくんで冬の終わりを告げる花―水仙。大いなる自然へのおそれと感謝をこめた宮沢賢治の傑作!黒井健の透明な絵筆によって生まれた美しい絵本の結晶。

[日販商品データベースより]

日本図書館協会選定図書

春の訪れを告げる雪嵐の中、死にかける子どもを見つける雪童子。その子は、雪童子がぷいっと投げつけたヤドリギの枝を拾った子どもでした。仲間に悟られないよう助けようとする雪童子のおかげで、子どもは無事に朝を迎えることができるのでした…。

大いなる自然への畏れと感謝を込めた宮沢賢治の傑作!
柔らかく繊細なタッチの鉛筆画で描かれた世界。冬の冷たさと美しさを「青」と「白」で、そこに映える子どもの「赤」は生命の力を連想させます。

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