- 在庫状況:在庫あり(1〜2日で出荷)
- 彼の名はヤン
-
Er hiess Jan.
- 価格
- 1,430円(本体1,300円+税)
- 発行年月
- 1999年03月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784198609955
[BOOKデータベースより]
一度でいいから声に出して言いたかった、「彼、ヤンっていうの。毎日会ってるの」と…。無惨に引き裂かれたポーランド人青年との恋をとおして、戦争の真実を見つめる17歳の少女を描く、コルシュノフの代表作。名手が描く戦下の恋人たち。10代〜。
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 怪盗レッド 25
-
価格:792円(本体720円+税)
【2024年03月発売】
- シンデレラ・バレリーナ 1
-
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2024年03月発売】
- 半妖リサーチ! 1
-
価格:814円(本体740円+税)
【2024年03月発売】
- おチビがうちにやってきた! 能力が消えた!?流れ星とちなつのミライ
-
価格:770円(本体700円+税)
【2023年12月発売】
- 青星学園★チームEYEーSの事件ノート 怪盗ステラを追え!キヨの想いとニセモノ彼女
-
価格:770円(本体700円+税)
【2023年09月発売】
第二次世界大戦中のドイツと言ったら「ユダヤ人迫害の話」なのでは?と、たいていの人が思うと思います。
私もこの本を手に取った時、「ヤン」という人物はユダヤ人なのかしら?と思っていました。
ところがこの作品の中に『ユダヤ人』は一人も登場しませんでした。
主人公のレギーナは《生粋のドイツ人》で、ヒトラーの政策を教え込まれ、信じきっているひとりでした。
けれども、ポーランド人の捕虜の青年を好きになってしまったことで、すべてが変わってしまいます。
ちなみに、この本はドイツの代表的な児童文学作家の作品だそうです。
あまり日本の児童文学作品ではありえませんが、「戦時中の恋愛」や「性」の問題を取り扱っています。
「これから死ぬかもしれない(その確率がとても高い)前線へ行くのだから……、(その純潔をぼくにくれても)いいじゃないか」
そういう考え方がまかり通ってることに、ひとりの女性として憤りを感じます。
安全な場所にいたにもかかわらず、自らそれを手放して別の世界を見る目を持ってしまい、迫害される側に回った少女の心の動きがよく描かれていました。
歴史では必ず第二次世界大戦を習います。
中高生の子どもたちに、自分と同じくらいの年頃の女の子が、その当時どんなふうに感じていたのか、この本を手に取って一緒に考えてみてくれるといいなと、思いました。
(てんぐざるさん 40代・埼玉県 女の子16歳、女の子11歳)
【情報提供・絵本ナビ】