- メディチ家
-
- 価格
- 1,320円(本体1,200円+税)
- 発行年月
- 1999年03月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784061494428
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[BOOKデータベースより]
勃興期の謎、富と栄光の黄金時代、そして君主・教皇への道―ルネサンスを演出した名族五百年の興亡。
第1章 メディチ一族の形成
[日販商品データベースより]第2章 メディチ銀行の台頭―ジョヴァンニ・ディ・ビッチの時代
第3章 メディチ家の覇権確立―コジモ・イル・ヴェッキオの時代
第4章 メディチ家の「黄金時代」―ロレンツォ・イル・マニフィコの時代
第5章 メディチ家の追放と復権―君主制への道
第6章 君主としてのメディチ―フィレンツェ公からトスカーナ大公へ
第7章 メディチ家の衰退と滅亡
勃興期の謎、富と栄光の黄金時代、そして君主・教皇への道――ルネサンスを演出した名族500年の興亡!
メディチ家の紋章の由来――メディチの紋章(金地に数個の赤い球を配する)の由来については、2つの説がある。ひとつは、「メディチ」(Medici)の家名そのものが示すように、彼らの祖先は医師(単数medico/複数medici)ないし薬種商であり、赤い球は丸薬、あるいは吸い玉(血を吸いだすために用いる丸いガラス玉)を表しているという説である。
もうひとつは、メディチ家をフィレンツェ随一の大富豪にした当の職業、すなわち銀行業(両替商)にちなんで、貨幣、あるいは両替商の秤の分銅を表しているという説である。
家名の本来の意味を考えれば、医師・薬種商の出身で、丸薬を意匠化したと見るのが自然であるが、13世紀以降の医師・薬種商組合の史料にメディチの一族が登録していた形跡はない。
しかし、一方、貨幣ないし秤の分銅を意匠化したと考えることは、銀行組合(両替商組合)の紋章と比較すると疑問が生ずる。なぜなら、銀行組合の小円板のモティーフは明らかに貨幣を意匠化したものだが、そこでは小円板はコイン状の平板な形状を示しているのにたいし、メディチの紋章では、当初からヴォリユームゆたかな半球状の球(パツラ)が並べられているからだ。――本書より