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[BOOKデータベースより]
心理療法は本当に「仕事」たりうるのか?最前線で日夜苦闘する若い臨床家たちの職業人としての課題や困難の臨場感溢れる実践報告。
序章 仕事としての心理療法
第1章 本当の自己を抱えること―ある境界例女性との心理療法過程と治療者の逆転移
第2章 治療者が自分の空想に想いを巡らすこと―二人の女性患者への逆転移から
第3章 「とどまること」そして「あきらめること」―自分のあり方に漠然とした悩みを抱えた二十代女性との心理療法
第4章 患者と心理療法家の焦り・怒り・無力感の相互体験―共感に失敗し、心理療法が中断した事例をめぐって
第5章 「良い治療者」を演じようとすること―「良い母親」であろうとする女性との面接を通して
第6章 抜け出る道を捜すこと・自分の力を獲得すること―吃音を症状とする男児の遊戯療法から
第7章 来談者が心理療法家に求めるもの、心理療法家が応えようとするもの―摂食障害の女性との心理療法における「土俵作り」
第8章 混沌とした心の世界とのかかわり―「私の世界が崩れちゃいそうで怖い」という少女への心理療法
第9章 破壊されずにかかわること―皆が辟易する患者との心理療法をとおして
第10章 患者と治療者をめぐる「あいまいさ」について―単科精神病院での精神分裂病患者との心理療法を通して
第11章 自然と共にいることをめざして―コラージュによる分裂病者小集団への心理療法
第12章 日常生活を生きるための心理療法―精神科デイケアでの臨床実践