- 古事記と日本書紀
-
「天皇神話」の歴史
講談社現代新書 1436
- 価格
- 946円(本体860円+税)
- 発行年月
- 1999年01月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784061494367
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 漢字テキストとしての古事記
-
価格:2,420円(本体2,200円+税)
【2007年02月発売】
- 本居宣長『古事記伝』を読む 3
-
価格:1,980円(本体1,800円+税)
【2012年03月発売】
- 本居宣長『古事記伝』を読む 1
-
価格:1,650円(本体1,500円+税)
【2010年03月発売】
[BOOKデータベースより]
古事記では死んで黄泉に行くイザナミが日本書紀では死なない―両者を別の神話として読む画期的論考。
第1章 本居宣長『古事記伝』をめぐって
[日販商品データベースより]第2章 中世の『日本書紀』
第3章 古代天皇神話
第4章 『古事記』の神話的物語―ムスヒのコスモロジー
第5章 『日本書紀』の神話的物語―陰陽のコスモロジー
第6章 多元的な古代天皇神話
第7章 神話の一元化
第8章 近代国家における『古事記』『日本書紀』
古事記では死んで黄泉に行くイザナミが日本書紀では死なない──両者を別の神話として読む画期的論考
【古代天皇神話】──『古事記』『日本書紀』において、神話は、天皇の物語の1部であった。それは天皇神話というべきなのである。「古代神話」とか、「日本神話」とかいうのは正しくない。まず、『古事記』でも『日本書紀』でも人間のはじまりについて語ることがないということに、きっかけをもとめてはじめよう。世界としての成り立ちを語るのは、イザナキ・イザナミの国作りの話である。イザナキ・イザナミが男女として交わって、「大八島」の島々や、海・風・木・山・野等の神を生む。二神が生むというかたちで、国土とさまざまな自然的要素の出現を語るのであり、まさに世界の生成を語るものである。話の筋だてからいえば、『古事記』も『日本書紀』もほぼ同じだが、いすれにせよ、そのイザナキ・イザナミの話のなかで人間のはじまりについて語ることはないのである。──本書より