- 塵劫記
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- 価格
- 1,001円(本体910円+税)
- 発行年月
- 1998年11月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784003302415

ユーザーレビュー (2件、平均スコア:5)
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「おすすめ江戸時代の本」レビューコメント
一、十、百、千、万、億、兆、京、垓・・・と呪文のように数を数える。こどもの頃に誰しもやったことがあるのではなかろうか。この命数法やままこ立てのような算数の遊びについても書かれている数学本のベストセラーがこの「塵劫記」である。和算の遺題継承を始めたという点でも見逃せない。海賊版対策ということであったが、この遺題継承がその後の和算の発展を促した。スマホでゲームなんかよりも、よっぽどアタマの体操になることうけあいである。(みっく/男性/20代)
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「おすすめ江戸時代の本」レビューコメント
著者の吉田光由を始め、関孝和・建部賢弘など、江戸時代は多くの和算家が活躍し、日本の和算は大きく発展しました。江戸時代に刊行された和算に関する書物の多くは巻末に問題のみを記し、読者に解答を求める「遺題継承」という仕組みがありましたが、その先駆けとなったのが『塵劫記』だと言われています。この遺題継承というシステムが和算の発展に大きく寄与しましたが、何より江戸の人々は庶民から殿さままであらゆる階層の人が和算に親しみを持っていたことも和算発展の原動力となっていたようです。(現代の数学の嫌われ具合を見るととても信じられませんね。笑)そんな江戸時代の和算に大きな影響を与えた一冊を是非読んでみて頂きたいと思います。(Coca-Cola/男性/30代)
[BOOKデータベースより]
江戸初期の和算家吉田光由(1598‐1672)の主著。書名は仏教語の「塵点劫」に由来する。大数・小数の名、九九の掛算から、米や材木の売り買い、金銀の両替、検地、河や堀の普請といったさまざまな実用問題と、継子立て、ねずみ算などの数学遊びを図とともに豊富に載せており、全体がしっかりとした数学的体系をなしている。
新板塵劫記序
新編塵劫記一
新編塵劫記二
新編塵劫記三