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[BOOKデータベースより]
本書は、鈴木三重吉の作家としての足跡を、「千鳥」から雑誌「赤い鳥」まで、主要な作品を読み解く形でまとめたものである。著者が東京大学大学院人文科学研究科に在籍していた頃の修士論文を起点として、学術雑誌等に発表した論文を大幅に改稿したものである。
序にかえて―作家以前の三重吉
第1章 「千鳥」の童話性―「懐かしさ」と「美しさ」の世界
第2章 「山彦」論―「昔話」の幻想空間
第3章 三重吉と父、そして漱石―神経衰弱から「ルミイ」まで
第4章 母の記憶と母性思慕―短編小説を中心に
第5章 自然主義文学の時代―「小鳥の巣」前後
第6章 永遠の少年と「桑の実」―三重吉の求める女
第7章 「赤い鳥」の童話と童謡―夢と現実の間で