- イギリス小説のヒロインたち
-
〈関係〉のダイナミックス
Minerva英米文学ライブラリー 4
- 価格
- 3,300円(本体3,000円+税)
- 発行年月
- 1998年09月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784623029488
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[BOOKデータベースより]
イギリス小説に登場するヒロインたちは、どのような時代を生きて、そこで直面する困難をどのように克服してきたのであろうか。「小説」という表現形式で時代が語られはじめた19世紀は、女性自身が主体的に語りだした時代でもある。オースティン、ブロンテ、エリオットなどの小説が読まれ、討論されることは、主人公・作者・読者という多くのヒロインたちを誕生させることでもあった。本書は、そのようなヒロインたちを理解するためのユニークなアプローチである。
第1部 空間の意匠―場の技法を考える(ヒロインたちの身体―J・オースティンの後期作品から;空白の効用―H・ジェイムズ『鳩の翼』)
第2部 祝婚歌と鎮魂のうた―デヌーマンを問う(成熟への道―J・オースティンのヒロイン像;『失楽園』の子どもたち―G・エリオット『フロス河畔の水車場』;「イマジニスト」の喜劇―J・オースティン『エマ』)
第3部 図像のアーケオロジー―絵画芸術との接点を求める(ブレイク受容史の一断面―大正初期「白樺派」のはたらき;『嵐が丘』の家族像―バルテュスの挿絵を手がかりに)
第4部 静かなる革新―歴史的時間の中に作品を置く(自己実現への道程―G・エリオット『ミドルマーチ』;戯画化された感性崇拝―リチャードソン/スターン/マッケンジーからオースティンの『分別と多感』へ)