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[BOOKデータベースより]
なにを教えるか。それをいつ、どう教えるか。それを研究するのが科学教育の研究である。しかし海外の研究に明るいある先生は、即座に「そんな研究は日本では無理です」と答えられる。そもそも多様な実践が出来る基盤が日本ではうすく、拘束ばかりが強い。しかし目の前には、本物の科学を学びたい生徒はいる。私も、私の物理を深めたい。そこでなにが可能か。そう考え試行錯誤するうち、30年近くの歳月が流れてしまった。その間、物理概念の基礎研究をしたり、楽しい実験を開発したりしながらも、授業では、教科書をできるかぎり使わず、「私の物理」を教えてきた。それは独立して思考し判断できる人間を育てるのには、当然、教師自身が、独立して思考し判断する必要がある、と思うからだ。自分の実践を貫けば、当然「ひとりよがり」になる。そんな実践になってしまうのを、どうチェックするか。そんな実践の友は、私にとって本書のもとになった「授業ノート」である。
第9章 静電気(帯電;箔検電器 ほか)
第10章 電流と抵抗(電流;抵抗値 ほか)
第11章 電流と磁場(磁性;磁場 ほか)
第12章 電磁誘導と電波(電磁誘導の法則;誘導電場とローレンツ力 ほか)
第13章 原子物理学(電子の発見;原子核の発見 ほか)