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[BOOKデータベースより]
本書は、近年の国内外におけるシェリングとロマン主義に関する研究の進展を踏まえて、両者を結びつける「シェリングとドイツ・ロマン主義」というテーマによって構成されている。このようなテーマはこれまで、シェリングとロマン主義の各専門分野でそれぞれ独立して研究されるのが常であった。本論集は個別の専門分野での研究成果を踏まえつつ、シェリングを軸にして、文学・哲学・宗教・芸術などの各分野にわたるロマン主義研究を総合しようとする一つの試みである。本論集で採り上げたそれぞれのテーマは、ロマン主義全体に及ぶものではなくて、ドイツのしかも十八世紀末から十九世紀前半に限定されている。それはシェリングを軸にして構成するという制約によるものだけではなくて、ドイツ・ロマン主義が時代思潮として一つの頂点に達した時期を典型として立体的に考察しようという意図にもよる。この論集の特徴をまとめるとすれば、それは国内外のシェリングとドイツ・ロマン主義の研究成果を踏まえて、両者の関係を文学・哲学・宗教・芸術の各分野にわたって人物・思想交流の具体相を織りまぜながら総合的に浮き彫りにすること、そしてその中からロマン主義の現代的可能性を探ることにある。
ドイツ・ロマン主義とその時代
シェリングとヘルダーリン―ふたりの「対話」
イェーナ・ロマン派の形成
二つの超越論的観念論―1800シェリング対Fr・シュレーゲル、あるいは「体系」対「批判」
「自然学」への聖なる途―ノヴァーリスの「シェリング研究」
シェリング哲学の方位とスピノザ主義―「自然哲学」から「同一哲学」へ
シェリングとベーメとドイツ・ロマン主義
ゲーテと「造形芸術論」
ロマン主義的なものの再検討―現代における可能性