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- 自意識の昭和文学
-
現象としての「私」
至文堂国文学書下ろしシリーズ
- 価格
- 2,990円(本体2,718円+税)
- 発行年月
- 1994年03月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784784301713
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[BOOKデータベースより]
従来私小説は夢や幻想と対極をなすものと考えられてきたが、実はそこには「私」の「見え方」を照らし返してゆく機能が潜在しており、かかる自意識の中には夢と現実との「関係」をも導きだしてゆく契機が内在していたのではあるまいか。「私」が一個の現象へと変位してゆくその様相を通して、牧野信一、川端康成、太宰治、石川淳、小林秀雄、堀辰雄らをつなぐ一本の線が導きだされてゆく。
第1章 自意識の昭和文学―「序」に代えて
第2章 「小説家小説」の機能と特質
第3章 見ることと見られること―牧野信一『西瓜喰ふ人』を中心に
第4章 「私」という名の〈象徴〉世界―川端康成と『抒情歌』
第5章 煙突の上に残された男―「転向文学」の周辺
第6章 自殺の季節―太宰治『道化の華』論
第7章 観念と現実との〈あはひ〉にあるもの―石川淳『普賢』論
第8章 小林秀雄の〈自意識〉―『私小説論』への道程
第9章 現実への回帰―堀辰雄『風立ちぬ』を中心に