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[BOOKデータベースより]
ダンスのよろこびは、文学的な意味づけや絵画的美への耽溺ではなく、躍動する肉体の音楽を聴くことにある。肉体だけを表現の道具とするさまざまなジャンルの〈ダンス〉に、世界を語る身体を見いだすドキュメント。
魂と肉体のフーガ―ケネス・マクミランの『ロミオとジュリエット』
舞の力―井上三千子の『お七』
愛のグロテスク―パトリック・デュポンの『サロメ』
艶やかな記憶―能役者友枝喜久夫
劇的なる精神―浅見真州の『江口』
スター誕生―勅使川原三郎
近代の舞―井上八千代の京舞
舞の成熟―田中泯のハイパー・ダンス
物語りする躰―勅使川原三郎とマリシア・ハイデ
鐘があがる時―浅見真州の『道成寺』
美しいことのむこうで―山海塾『卵を立てることから―卵熱』
5人の舞踊家達と現代(ダンスの強度 土方巽;ナイーヴへの逃走 マーク・カニングハム;コラージュの継ぎ目 ピナ・バウシュ;スタイルの発見 モーリス・ベジャール;再び、強度について 四世井上八千代)