物語戦後文学史 中

同時代ライブラリー　１０７

岩波書店
本多秋五　

• 価格: 1,014円（本体922円＋税）
• 発行年月: 1992年04月
• 判型: Ｂ４０
• ISBN: 9784002601076

内容情報

[BOOKデータベースより]

二・一スト中止、太宰治自殺、朝鮮戦争…。冷戦の谷間で日本の「戦後」は展開し、文学者たちの文学と思想をめぐる闘いも激しさを加える。大岡昇平、武田泰淳、伊藤整、三島由紀夫、竹内好、安部公房らの活躍が新しい時代を感じさせ、「物語」も作家たちの行動と性癖を余すところなく描き、いよいよ佳境に入る。

石上玄一郎の孤独な歩み
戦争体験の分析者大岡昇平
「滅亡」の認識に出発する武田泰淳
伊藤整の前衛的な理論と実作
戦後派ならぬ戦後派三島由紀夫
戦後文学転機の年
民主主義文学内部の分派闘争
「国民文学」をめぐる論議
国士的風貌の論客竹内好
戦後史の転機としての朝鮮戦争
伝統を切断する鬼才安部公房