- 怪談・奇談
-
- 価格
- 1,969円(本体1,790円+税)
- 発行年月
- 1990年06月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784061589308
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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HonyaClub.comアンケート
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「オススメの夏の文庫100冊」レビューコメント
その怪談や奇談ですが、一気に鳥肌が立つような怖さはありません。どちらかというと、じわじわと寒くなり、いつの間にか肌が冷たくなっている感じや、ひんやりとした夜気を感じているという印象。それは、怪奇現象を信じ、ありのままに淡々と語ったような物語と、怪奇現象の恐ろしさよりも、怪奇現象を起こすほどの情念に、強い恨みや憎しみや悲しみが強烈に伝わってくるからなのかもしれません。そしてそんな強い情念に触れていると、なんとなく心が温かくなる気がします。異常な現象を起こしているけれども、感情は人間と同じもの。そんな気持ちも沸いてきて、背筋が寒くなりつつも、「よかった」という余韻が残るのです。ラフカディオ・ハーンの怪談は、日本の怪奇物語を材にしたそうなので、そのように感じられるのかもしれません。一番印象に残ったのが、夜な夜な蒲団から声が聞こえるという【鳥取の蒲団のはなし】ラフカディオ・ハーンは、この話を結婚して間もない妻から来たそうです。旅商人が宿屋で寝ていると、その耳元でやさしく、弱々しく、うら悲しげな声がする。「あにさん寒かろう?」すると別のやさしい声が、いたわるように答える。「おまえ寒かろう?」旅商人は、一度起きあがり、誰もいないことを確かめ、ふたたび横になった。すると、すぐ枕元で、「あにさん寒かろう?」、「おまえ寒かろう?」と聞こえてくる。体中に寒気を感じた旅商人は、その声が蒲団の中でしているのを知って、ますます怖くなった。声を出しているのは掛布団だった。様々な恐怖ものが溢れる今、飛び上がるほどの怖さもなく、声の秘密も想像できます。それでも印象に残っているのは、寝ている蒲団の中から声がするという不気味さの他に、幼い兄弟が互いに思いやる小さな愛情と、哀れな結末があるからなのかもしれません。
[BOOKデータベースより]
日本を深く愛しつづけたラフカディオ・ハーン(小泉八雲)。1890年に来日以来、日本の物語や民間信仰、風習等を通して、西洋至上主義に捉われることなく日本を理解しようと務め、数多くの秀れた作品を残した。本巻は八雲の作品の中でも「耳なし芳一」「轆轤首」「雪女」等、一般に親しまれている怪談・奇談42篇を、気鋭のハーン研究者達の新訳で収録。さらに巻末にこれらの原拠30篇も翻刻した。
[日販商品データベースより]日本を深く愛しつづけたラフカディオ・ハーン(小泉八雲)1890年に来日以来、日本の物語や民間信仰、風習等を通して、西洋至上主義に捉われることなく日本を理解しよと務め、数多くの秀れた作品を残した。本巻は八雲の作品の中でも「耳なし芳一」「轆轤首」「雪女」等、一般に親しまれている怪談・奇談42篇を、気鋭のハーン研究者達の新訳で収録。さらに巻末にこれらの原拠30篇も翻刻した。