- 昭和詩の発生
-
「三種の詩器」を充たすもの
〈昭和〉のクリティック
- 価格
- 2,670円(本体2,427円+税)
- 発行年月
- 1990年05月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784783715290
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[BOOKデータベースより]
大正末期から昭和初期にかけて満州の地であげられた詩の狼煙。大陸系モダニズムの牙城『亞』で安西冬衛や北川冬彦らが展開した短詩の在り様を探ることで明かされる都市大連のトポロジーと昭和詩史の未知なる可能性。さらにアジアをめぐる近代日本文学の軌跡と、満鉄や戦争のコンテクストを俯瞰しながら物語り風に書き下された長篇論考を主軸に、短歌・俳句・詩という「三種の詩器」のフォルムへの原理的な考察と、その応用としての鮎川信夫・高柳重信・岡井隆らの詩人論を加えた注目の批評家のとびきり面白く斬新な実験的批評空間。
第1章 昭和詩の発生(『亞』;韃靼海峡と蝶;満州ところどころ;短詩の統辞論;壊滅の鉄道;軍港は馬を内臓する;註によるデッサン)
第2章 詩形論へのエスキース(日本押韻詩への試み;長詩と短詩の間―一行詩の懸崖;詩は移動する)
第3章 「三種の詩器」の詩人たち(鮎川信夫―行路と階梯;高柳重信―『蕗子』断簡;岡井隆―批評の形態学)