中国近代化の政治経済学

改革と開放の行方を読む

ＰＨＰ研究所
岡部達味　

• 価格: 1,320円（本体1,200円＋税）
• 発行年月: 1989年03月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784569224428

内容情報

[BOOKデータベースより]

中国は１９７５年より「４つの近代化」（農業、工業、国防、科学技術）を推進し、その政策は紆余曲折はあるものの、もはや後戻りできないものである。しかし、１人当たりＧＮＰにおいて今世紀末に１０００ドルという目標は、増大する人口圧力のもとでむずかしい状況にある。また、所得格差の増大、供給と消費のアンバランス、インフレと物価上昇、外貨不足といった近代化の弊害が表われているのも事実である。果たして、中国はどこへ行くのか。

第１部　近代化への長い道（近代化の意義と背景；二つの「旧体制」が改革の対象；近代化と改革への前史）
第２部　改革と開放をめぐる矛盾と対立（経済体制改革の矛盾と困難；沿海地区発展戦略；社会主義と資本主義）
第３部　政治体制改革の曲折（政治体制改革とその意義；８７年の改革と十三全大会；８８年三中全会まで）
第４部　中国をめぐる国際環境（国際情勢観の変化；超大国との関係；近隣諸国と中国；対日関係；アジア太平洋と中国）