- ヴァイオリン
-
評論社
ロバート・トマス・アレン ジョージ・パスティック 藤原義久 藤原千鶴子- 価格
- 2,420円(本体2,200円+税)
- 発行年月
- 1989年02月
- 判型
- A4
- ISBN
- 9784566002425
[BOOKデータベースより]
ふしぎなおじいさんとであい、少年の心にめばえた音楽へのうつくしい夢とあこがれ。小学中級〜上級向。
ゲスト さん (ログイン) |
![]() |
オンライン書店【ホンヤクラブ】はお好きな本屋での受け取りで送料無料!新刊予約・通販も。本(書籍)、雑誌、漫画(コミック)など在庫も充実
評論社
ロバート・トマス・アレン ジョージ・パスティック 藤原義久 藤原千鶴子
ふしぎなおじいさんとであい、少年の心にめばえた音楽へのうつくしい夢とあこがれ。小学中級〜上級向。
表紙のカラースチール写真を見て、扉を開くと白黒映画の世界
若干ハイキーな写真とざらつきを意識したコントラスト。
つくづく、この手法は写真家の業だと感じるのですが、登場する少年たちとおじいさんの心の内をとても鮮明に表現して、ドラマ性を高めています。
少年があこがれたヴァイオリンを手に入れるためにためた「貯金箱」。
さあヴァイオリンを買いに行くのだという高まりと、あこがれたヴァイオリンがとても買えないほど高価なもんだと知った時の落胆。
手に入れたヴァイオリンが耳障りな音しか出さないことに対する怒り…。
ダニーの心象を言葉以上に写真が表現していて、ストーリー性のある写真は、映画のスチールをつなぎ合わせているようです。
ヴァイオリンが悪いのではなく、自分の腕が未熟なのだと教えてくれたのは不思議なおじいさん。
おじいさんの不思議な存在が、この「映画」のとても大きなポイントです。
ダニーと仲良しのクリスとのふざけ合いで壊してしまったヴァイオリン。
自らのヴァイオリンをダニーに渡して、去っていくおじいさん。
すっかり映画の絵本化だと思ってしまいました。
ドラマのような写真物語、ミゴトです。(ヒラP21さん 50代・千葉県 )
【情報提供・絵本ナビ】