被爆・いのちの悲録

いまだ戦後終らざる人々の記録

島津書房
久保ミツエ　

• 価格: 1,495円（本体1,359円＋税）
• 発行年月: 1987年08月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784882180036

内容情報

[BOOKデータベースより]

この悲録は、原爆の荒野に身をさらした人たちの生死を分けた証言集である。ここに綴られている言葉の一つ一つ、織り成されている句節の数々は、世の常のたんなる文章ではない。人間と世界を究極に説くどんな哲学者も宗教家も、ついに及びがたい真実を語っている。

第１部　石標に刻む（私の８月９日；避難の夜；したたかに生きる；コスモスに想い深く；長崎の鐘；花嫁衣裳　ほか）
第２部　証言（“いのち”のあかし；死体の収容を続けて；鎮魂をこめて；やさしかった捕虜；骨も帰らなかった娘；地獄に咲いた一輪の花；戦争さえなかったら；長崎原爆忌へ参列して；城山小学校；一枚の古新聞；原爆がにくらしかです；松本組長；林津恵さんとの出会い；娘よ；永遠に咲け嘉代子桜；爆心地公園；母さん生きていて欲しかった；核の犠牲は私たちを最後に；大鍋一杯の遺骨；亡くなった兄と弟たち；生きる　ほか）