- 百人一首一夕話 下
-
- 価格
- 1,067円(本体970円+税)
- 発行年月
- 1973年01月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784003023525
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[BOOKデータベースより]
この書物の面白さは何といっても作者をめぐる豊富なエピソードにあるが、その典拠は『源氏物語』をはじめとして『伊勢物語』『枕草子』『土佐日記』『蜻蛉日記』『明月記』等々、驚くほど広い範囲にわたっている。ページを繰るにつれて、江戸人の教養の底力がひしひしと伝わって来るかのようである。巻末に便利な各種索引を付した。
能因法師―嵐吹く三室の山のもみぢ葉は竜田の川の錦なりけり
良暹法師―淋しさに宿を立ち出でて眺むればいづくも同じ秋の夕暮
大納言経信―夕されば門田の稲葉おとづれて芦のまろ屋に秋風ぞ吹く
祐子内親王家紀伊―音に聞く高師の浜のあだ波はかけじや袖の濡れもこそすれ
権中納言匡房―高砂の尾上の桜咲きにけり外山の露立たずもあらなむ
源俊頼朝臣―憂かりける人を初瀬の山おろしはげしかれとは祈らぬものを
藤原基俊―契り置きしさせもが露を命にてあはれ今年の秋もいぬめり
法性寺入道前関白太政大臣―わたの原漕ぎ出でて見れば久方の雲居にまがふ沖つ白波
崇徳院―瀬を早み岩にせかるゝ滝川のわれても末に逢はむとぞ思ふ
源兼昌―淡路島通ふ千鳥の鳴く声にいく夜寝覚めぬ須磨の関守〔ほか〕