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ジオジオは、ライオンの中でも一番強かった王様でした。でも最近はつまらかったのです。白髪が生え、目もよく見えなくなってきて、キリンやシマウマを追いかけるのがいやになり、誰かとゆっくり話をしたくなっていました。そこへ、6つの卵をぜんぶ死なせてしまった灰色の鳥がやってきました。ジオジオはあることを思いつき、鳥に持ちかけます。老いによって、王様ジオジオの心境が変化します。落ち着いて、誰かと話したい。誰かの役に立ちたい。そして王様の象徴である王冠の中に、巣を作って卵を産むことを鳥に提案するのです。それからのジオジオは、鳥のひなたちが育っていくことが生きがいだったことでしょう。小鳥がジオジオのたてがみやしっぽにとまってさえずる、それを聞いているジオジオの安らかな表情が、そのことを物語っています。小さな子どもと接する老人の姿がジオジオと重なります。昔は強くて威張っていたこともあったけれど、今は子どもたちが育っていく姿を見守ることが何よりの楽しみ。孫に会う祖父母の、そんな喜びが見て取れます。人はずっと自分のために生きていくのではなく、人のためになりたいと思う時期が必ず来るのでしょう。それはまた自分のためでもあるのです。
(絵本ナビ事務局長 金柿秀幸)
年老いていく自分。悲しいけれど受け入れなくてはならない。
若い頃は友達なんていなくても、それでも強さがあってきっと寂しさなんて感じたことがなかったのかもしれないなぁと思いました。
そんな中、小鳥がどんなにジオジオの心を癒してくれたでしょう。
そしてこれまでにはなかったかもしれない優しい気持ちを持ったことと思います。
冠の中の巣をのっそりのっそり、ゆっくり運び、雨が降ったら雨宿り。そんな優しいジオジオを見て森の仲間も驚いたことでしょう。
これからのジオジオ。目が見えなくなっても、白髪だらけになっても豊かな老後が送れますように!!!(アンコパンさん 30代・東京都 男の子0歳)
【情報提供・絵本ナビ】