[BOOKデータベースより]
わたしたちがお別れするときも必ず餃子をつくるからね。
1 河北省編(老師的恋;北京の女人;ゆりかごの村 ほか)
2 黄土高原編(雨乞いの夏;村の女たち、男たち;黄河治水局のおじさん ほか)
3 番外編(頑固じいさんと影絵芝居;かくも長き一八年;パリの台湾人 ほか)
好評をいただき3刷目を増刷しました!
推薦文付きで帯デザインを新装
【京都・恵文社一乗寺店 韓 千帆】
縁遠い地の含む山気と土の匂い、一個人との交わりで気づき直す生命力
飾り気のない人情味あふれる逞しさ。
ページをめくるたび、すべてが鮮明に浮かびあがってくる。
【神田神保町・東方書店 田原陽介】
激動の改革開放のなかにあって変わらぬ中国の人々。
中国の原風景がここに。素朴で滋味深い中国を味わう一冊。
中国の北方では、人々は別れの時に、手作りの水餃子を囲んでその別れを惜しむという。
自身の研究分野を「民族音楽学」に決めた著者が選んだ調査地は中国の農村。1988年、文化大革命後に「改革開放」へと舵をきった中国で、右も左もわからぬまま「研究」への情熱と未知なる大地へのあこがれだけで、彼女のフィールド調査がはじまった。
中国の都市や農村での調査をきっかけにさまざまな出会いがあった。「怖いものはない」という皮肉屋の作家、強烈な個性で周囲の人々を魅了し野望を果たす劇団座長、黄土高原につかの間の悦楽をもたらす盲目の芸人たち……「親切な人」とか「ずる賢い人」といった一言では表現できない、あまりにも人間臭い人々がここにはいる。それぞれの物語で描かれている風土と生命力あふれる登場人物に心うごかされ、人の心のありようについて考えてみたくなる。
1988年以降の中国という大きな舞台を駆け巡った数十年間には無数の出会いと別れがあった。その中から生まれた14の物語をつづったエッセイを、40以上のイラストとともにお届けします。
ねえ、知ってる?
「送行餃子、迎客麺(ソンシンジャオズ インカーミエン)」といってね、麺は初めて出会ったときに、餃子は送別のときにつくるのよ。
わたしたちがお別れするときも必ず餃子をつくるからね。
―第2章「北京の女人」より
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