- 在庫状況:出版社よりお取り寄せ(1週間程度で出荷)
[BOOKデータベースより]
あるべき医療制度をデザインする。新型コロナウイルス禍によって顕出した我が国の医療制度・医事法の脆弱性を検討し、改革の道筋を提示する。
Prologue 新型コロナウイルス禍で露呈した患者の人権なき医療の脆弱性
1 日本におけるこれまでの感染症対策
2 新型コロナウイルス禍におけるルールのあり方「濃厚接触者」を例にして
3 新型コロナウイルス禍からみる「医療を受ける権利」
4 新型コロナウイルス禍に考える精神科医療のあり方
5 新型コロナウイルス禍で顕在化した医療費抑制政策の問題点と医師の労働問題
6 新型コロナウイルス禍を契機として専門家と国の関係を考える
7 医師(医療従事者)の養成システムを見つめ直す
8 新型コロナウイルス禍で露呈した地方発の医療崩壊を乗り越えるには
Epilogue 新型コロナウイルス禍の克服に向けて
2020年に世界を駆けめぐった新型コロナウィルス禍は、我が国にも大きな影響を与えた。医療現場はその最も大きな影響を受けた場所と言っても過言ではない。陽性反応者やその家族だけでなく医療従事者にまで差別が及ぶ。病院を辞める医師や看護師も多く生まれている。また、新型コロナ患者の治療に取り組んだ結果として赤字を余儀なくされ病院の経営に深刻なダメージを負う。
これは新型コロナ禍を引き金として、我が国の医療制度の脆弱さを炙り出されたといえる。これまで、我が国の医療制度・医事法は、真に国民・市民の命と健康を守るものであったといえるであろうか。患者の権利保障と医療従事者の権利保障という視点が欠けている医療制度・医事法が、コロナ禍をめぐる危機的状況の背景の一つとして挙げることができるのではないであろうか。コロナ禍は我が国の医療制度の脆弱性の延長線上に存するものではないであろうか。
患者と医療従事者の権利保障を基軸に据え、我が国の医療制度の脆弱性の原因を検討し、既存の関係法規の概説にとどまることなく、医療制度・医事法の改革の道筋を提示する。
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 生命科学・医療系のための情報リテラシー 第4版
-
価格:3,300円(本体3,000円+税)
【2022年06月発売】
- 麻酔科医として必ず知っておきたい周術期の呼吸管理
-
価格:8,140円(本体7,400円+税)
【2017年03月発売】