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[BOOKデータベースより]
序章 教育原理を学び始めるにあたって
[日販商品データベースより]第1部 大学で「教育」を学ぶうえでの基礎知識(学校制度・教員養成制度;高校までと大学との違い)
第2部 こどもの捉え方と教え方(こどもをどのように捉えるべきか;学びの媒体をどのように選ぶか;学校教育は生徒の「何を」育成すべきか;過度に計画的な教育にはどのような陥穽があるのか)
第3部 公教育制度の形成とその原理的諸問題(学校における「平等」をどのように捉えるべきか;知識のための学校か、道徳のための学校か;教育が抱える矛盾;現代日本の公教育の諸問題)
終章 改めて中学・高校教師を目指すにあたって
中学・高校の教師を目指す学生に必読の教職入門書。小学校の事例を取り上げるものが多い中、中等教育向けに議論を構成している。
大学で「教育」を学ぶうえでの基礎知識、こどもをどのように捉えるべきか、学校教育は生徒の「何を」育成すべきかなど、歴史や基礎知識もわかりやすく解説する。
また、もう一つの特徴が本書の章配置である。本書は、教育にかんする具体的な問題から出発し、具体的な事項から抽象的な事項へと展開する。多くの教科書は「基礎から発展・応用的な内容へ」という構成で書かれているが、「基礎」と呼ばれるものへ行けば行くほど抽象度が増し、具体的な教育的営為へと結びつきづらくなる。具体的な事例や問題から入ることで、様々な哲学的・思想史的な議論を、常に現実の教育的営為を念頭に置きながら理解・議論することを目的としている。
◎本文紹介(「序章」より抜粋)
「本書では、中学校・高校の教師を目指す教職課程の学生、特に開放制教員養成課程に在籍する学生を主な対象として、教育の理念や歴史に関する重要事項を、論題ごとにまとめる形をとった。特に「教育原理」もしくはこれに類する授業は、教職課程の最初の方に学ぶ科目として配置されることが多いため、第一部では大学・短大で教育学を学ぶうえで前提となる知識についても言及することとした。
また、本書の章配置は、具体的な事項から抽象的な事項へと展開する形をとった。本書は教育の実践者を目指す学生向けの教科書であり、純粋な哲学ないしは思想史の研究書ではない。従ってすべての議論は、教育にかかわる具体的な問題から出発すべきである。多くの教科書は「基礎から発展・応用的な内容へ」という構成で書かれているが、「基礎」と呼ばれるものへ行けば行くほど抽象度が高い内容となるため、具体的な教育的営為へと結びつきづらくなる。対して具体的な事例や問題から入ることで、カリキュラム的には一見非効率ないしは二度手間であるかのような形とはなるが、様々な哲学的・思想史的な議論を、常に現実の教育的営為を念頭に置きながら理解・議論することが可能となろう。また、これらの議論を総括するために第10章に教育に関する現代的諸問題をとりあげたが、これを最初の授業で取り扱うというのもひとつの手かもしれない。
さらに、教育にかかわる具体的な論点を設定する際、本書では主に中等教育の(特に音楽科を中心とした)例をあげることとした。これは、従来の教科書の筆者が教育学部や教育学科等の、いわゆる目的養成学部で小学校の教員養成を行いながら執筆しているため、小学校の事例に偏ることが多いという点、また単に筆者が中等教育段階の教師を養成する開放制の教職課程に携わることが多いという点に由来する。(略)
以上、教育原理を学ぶ意義と本書の特徴について論じてきたが、こうした知識は、それ自体の理解を深めないとその重要性を理解できない、という性質を持つ。こうした知識を不要なものと切り捨てることはせず、まずはこれらを理解することに努めてほしい。」