[BOOKデータベースより]
時は、日本が世界に羽ばたく明治・大正・昭和。所は、渺茫と水田が広がる越後蒲原平野。登場人物は、この地に5代に亙り生きた家族や、山本五十六を初め、越後の匂いが濃厚な庶民や傑物。そして、6代目尾上菊五郎や美空ひばりが公演した幻の吉田劇場。嗚呼!「かんばら」夢の時代が蘇る。
1 夏のきらめきとローカル線と(出会い;北陸道を金沢へ ほか)
2 さらば新潟・吉田劇場(エイゼンシュテイン;あこがれの名画座 ほか)
3 マイ・バック・ページ 美大男子学生の六〇年代(デッサンの授業;奏楽堂;絵のヘソ;壁に耳あり;大事件勃発……?)
4 戦争残影 祖父と父(カニカニ、カニカニ;父の戦争;ノモンハン帰り;中将姫とマルセリーノ)
新潟県在住の画家・斎藤順正が、かつて賑わった実家の興業館(新潟県西蒲原郡吉田町)と、その一族の明治〜昭和にかけてを描くファミリーヒストリー。著者の祖父は戦前、織物業の成功により業務を広げ、軍に航空機を献納したり、長岡出身の山本五十六家に親族が女中奉公したり、山本の国葬では裏方を仕切ったりと大いに気を吐いた。彼が経営した吉田劇場は、美空ひばりをはじめ多くの芸能人が集った興業館であった。戦後世代として自由を謳歌し、画家となった主人公が妻との旅すがら、新潟と一族の歴史をつなぎあわせた花火のように切ない新潟一族物語。
美空ひばり、六代目菊五郎、三波春夫らが舞台に立った吉田劇場の秘話満載!
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