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[BOOKデータベースより]
ハーバード大学で博士号を取得。修身在職権を得るも、その地位を捨てハリウッドへ。
第1部 序論―なぜ科学にストーリーが必要なのか
[日販商品データベースより]第2部 正(テーゼ)(科学は、「物語」の世界から逃げられない;そして、人文学は科学の助けになるはずだ;しかし、こういう面では人文学は役に立たない;したがって、ハリウッドが救いの手を差し伸べる)
第3部 反(アンチテーゼ)(物語のツール―WSPモデル;言葉―ドブジャンスキー・テンプレート;文―ABTテンプレート;段落―英雄の旅;物語のスペクトラム;四つのケーススタディ)
第4部 合(ジンテーゼ)(科学にはストーリーが必要だ;そして、ハリウッドはその助けになれる;しかし、物語の訓練には新たな思考の枠組みが必要だ;したがって、僕は「ストーリー・サークル」を推奨する)
科学はストーリーに満ちている。科学研究の手法も、科学を伝えることも、何かを語るためのプロセスだ。にもかかわらず、ストーリーの持つ力と構造は、広く教育されておらず、公に主張されてもいない。科学はいま、数々の重大な問題に直面している。それらの問題は、ストーリーの力と構造を見過ごしていることに端を発するものだ。問題は多岐にわたる。科学の現場の中で偽陽性の研究結果が急増していることに始まり、現場の外で科学への拒絶感が高まっていることに至るまで。助けが求められているが、本来なら支援の手を差し出すべき文系の専門家たちは、自分たちの抱える問題に忙殺されていて、実践的な視点にも欠けている。著者が主張するのは、現実社会における「物語(narrative)」の力を一世紀にわたって学び、応用してきた人々に対して、科学者が目を向け、その助けを求めるべきだということ──つまり、作家たち、監督たち、役者たち、編集者たちなど、ハリウッドにいる熟練の強者たちにである。
物語によって脅かされるものは、何もない。物語は、人間の文化のあらゆる側面に浸透している。科学者たちは、科学が物語のプロセスであること、物語はストーリーであること、したがって、科学にはストーリーが必要であることを認識しなければならない。