- 新国民病
-
“一人癒やし”としての依存症
- 価格
- 1,760円(本体1,600円+税)
- 発行年月
- 2025年11月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784344694170
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[BOOKデータベースより]
ごく“普通”の人も富や名声を手に入れた人も誰もが依存症のリスクを抱えている。日本精神神経学会の専門医として第一線で活躍する精神科病院の理事長が“現代の依存症のリアル”を説く。
第1章 依存症はどんな人でもなり得る病気―現代の「新国民病」と呼ぶべき依存症のリアルを知る
[日販商品データベースより]第2章 依存症の原因は「社会」にある 個別の症状から浮かび上がる現代社会の問題
第3章 家庭内の影響は特に強い 幼少期のトラウマが引き起こす依存症と闘病のリアル
第4章 「生きづらさ」はそのままリスクとなる 社会的マイノリティの人たちの依存症と闘病のリアル
第5章 見えないところで本人だけの“逆境”が深刻化していく ごく“普通”の暮らしに根を張る依存症と闘病のリアル
第6章 富や名声を手に入れた社会的成功者の脳に潜むリスク 華々しい成功体験が引き起こす依存症と闘病のリアル
第7章 周囲の理解が依存症患者の命を守る 誰もが他者とつながれる社会の実現を目指して
“普通”の人も、地位のある人も
誰もが依存症のリスクを抱えている
精神科医として第一線に立つ著者が語る
現代社会における「新 国民病」依存症のリアル
「依存症」と聞くと、多くの人はアルコールや薬物、ギャンブルなどを思い浮かべ、「自分には関係ない」と感じるかもしれません。しかし今では、SNSやオンラインゲーム、ショッピングなど、日常の中にあるものが依存の対象になりつつあります。
社会的に成功した人も例外ではなく、例えばメジャーリーガー大谷翔平選手の元通訳・水原一平氏や、大王製紙の元会長・井川意高氏が、自らのギャンブル依存を公言しています。依存症はもはや一部の人だけの問題ではなく、誰にでも起こり得る“すぐそばの病気”である――本書ではこの視点に立ち、依存症を「新しい国民病」と位置づけています。
著者は精神科医として、長年にわたり依存症の治療に携わってきました。アルコールや薬物に限らず、時代とともに多様化する依存の形に向き合いながら、一人ひとりの「生きづらさ」に寄り添う医療を実践しています。
現代の依存症は、ストレスや孤立の広がりを映す社会の鏡でもあります。仕事や家庭、人間関係のプレッシャーの中で、誰もが心の拠り所を求めている。本書は、そんな現実を背景に、依存症を「個人の問題」ではなく「社会の問題」としてとらえます。著者の臨床経験を通して描かれる患者たちの姿は決して特別なものではなく、どこにでもいる私たち自身の姿と地続きにあるのです。
依存症が広まる背景には、「弱さを見せてはいけない」「人に頼るのは恥ずかしい」といった価値観が根強く存在します。だからこそ、いま必要なのは「誰かの弱さを理解し、受け止めること」です。本書は、依存症というテーマを通じて、現代人が抱える心の問題を見つめ直すきっかけを与えてくれます。