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- マカロン
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戦争文学
ちいちゃん、小さいから戦争なんて、きっと全然わからない。
どうして、命を失わなければならないのか。
せめて、天国で家族4人幸せで、いてほしい。
戦争を知らない、わたしや子供たちにも、胸に響くお話です。
お父さんが出征する前の日のことです。先祖のお墓参りに行った帰り道、ちいちゃんのお父さんは家族に「かげおくり」の遊びを教えてくれました。影法師をじっと見つめて10数え、数え終えたらすぐ空を見上げると影がそっくり空に映って見えるというのです。ちいちゃんとお兄ちゃん、お母さん、お父さんは4人で「かげおくり」をしました。影法師は、まるで記念写真のように空に映りました。
第2次世界大戦の悲惨さを描く物語。ちいちゃん一家の戦争が、やさしく悲しく描かれます。体の弱いお父さんを戦争に送り、家族3人の暮らしが始まったある夏のこと、ちいちゃん一家は空襲に出会います。空襲で焼け出されたちいちゃんは一人ぼっち。空腹に絶え、生きながらえようとする姿は、多くの戦争孤児たちの姿そのものでした。家族4人のかげおくりが、胸に深く焼きつきます。小学3年生の教科書に掲載されている作品。戦争がどんなものなのか、話し合うきっかけになるでしょう。――(ブラウンあすか)
小学生のころ、国語の教科書で、ちいちゃんのかげおくりを学習しました。
子どもですから、しばらくの間、お昼休憩のときにはかげおくりをするのが流行しました。
でも、お話が終盤を迎えた頃、いつものようにかげおくりをしていると、クラスでもやんちゃな男の子が「でも、ちいちゃんも家族も、みんな死んでしまったんよね・・・かげおくりしてる間、もう会えないかもしれないって思っている大人は、どんな気持ちだったんかね・・・」とつぶやき、みんなで泣いたのを覚えています。
家族がみんな死んでしまうなんて、小学生には衝撃的なことだし、みんな、自分のことのように感じたんだと思います。
こんな悲しい思いをする人がたくさんできる戦争なんて、世界から消えてほしいです。(こにゃららんさん 20代・広島県 )
【情報提供・絵本ナビ】