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- 送り火
-
- 価格
- 682円(本体620円+税)
- 発行年月
- 2020年08月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784167915421
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[BOOKデータベースより]
父の何度目かの転勤で、中学3年の歩は津軽の小さな町に越してきた。持ち前の適応力ですぐクラスになじむが、6人しかいない男子の中ではリーダーの晃を柱に、遊戯と称した陰湿な虐めが行われていた。そして迎えたあの夏の日―。緻密な描写で圧倒的存在感を放つ芥川賞受賞作と、単行本未収録2篇。鬼才の魅力が迸る1冊。
[日販商品データベースより]第159回芥川賞受賞作。単行本未収録の2篇を加えて、待望の文庫化。
春休み、東京から東北の山間の町に引っ越した、中学3年生の少年・歩。
通うことになった中学校は、クラスの人数も少なく、翌年には統合される予定。クラスの中心で花札を使い物事を決める晃、いつも負けてみんなに飲み物を買ってくる稔。転校を繰り返してきた歩は、この小さな集団に自分はなじんでいる、と信じていた。
夏休み、歩は晃から、河へ火を流す地元の習わしに誘われる。しかし、約束の場所にいたのは数人のクラスメートと、見知らぬ作業着の男だった――。少年たちは、暴力の果てに何を見たのか――。
「圧倒的な文章力がある」「完成度の高い作品」と高く評価された芥川賞受賞作。
「あなたのなかの忘れた海」(「群像」2016年8月号)、「湯治」(「文學界」2020年6月号)の、2篇を文庫化にあたり収録。