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文藝春秋 マックス・ブルックス ジョン・アンブル ML・カヴァナー ジェイム・ゲーツ 奥山 真司
点
デス・スターを保有する巨大な帝国軍がちっぽけな反乱軍に負けたのはなぜか。世界中でゲリラ相手に苦戦を続けるアメリカにとって「スター・ウォーズ」は「遠い昔、はるか彼方の銀河系で…」の出来事ではない。実戦経験のある現役の軍人からSF作家まで29人の専門家による28本の本格的戦略論!
第1部 社会と戦争(エンドアにおける惑星再建の訴え(マックス・ブルックス);ジェダイと元老院(ジム・ゴルビー);遠く離れた存在の戦士たち―クローンや兵士たちは、彼らが奉仕する社会からあまりに隔離されているのではないか?(クリスピン・J・バーク);オルデランの破壊について(ミック・クック);スター・ウォーズにおける政軍関係(ダニエル・D・マウアー);グリーヴァス将軍とバルチャー・ドロイドが予見する紛争の急速な未来(ラク・ウィンチェスター/フラン・ワイルド);姫から将軍へ―映画の中と外における女性戦士の台頭(エリカ・アイバーソン))第2部 戦争の準備(ターキン・ドクトリン―帝国の「勝利のセオリー」(ケルシー・D・アサートン);まずい軍隊のつくりかた―帝国の欠陥軍事力(ミック・ライアン);ジェダイと職業軍人の倫理(スティーブ・レオナード);正しい艦隊―戦略目的のための宇宙船(BJ・アームストロング);なぜ宇宙海兵隊が必要なのか(B・A・フリードマン);ジェダイのマインド・トリック―心を操る術―映画から現実のものまで(ジーン・マリー・ワード);ライトセーバーとデス・スター―スター・ウォーズが教える軍事技術の教訓(ダン・ワード))第3部 戦争の遂行(ハイブリッド・スター・ウォーズ―エンドアの戦い(ジェイムズ・スタヴリディス/コリン・スティール);ハン、グリードと予防戦略(チャック・ビーズ);宇宙における戦略の論理(スティーブ・メッツ);ダース・ベイダーとミッション・コマンド(ジョナサン・ブラッテン);ホスの戦い―批判的分析(アンドリュー・リプタク);はるか彼方の銀河系においても軍隊が適応する理由(チャック・ビーズ);ホスからの通信―血が凍る瞬間(オーガスト・コール))第4部 戦争の評価(ダース・ベイダーの対反乱戦略の失敗(リアム・コリンズ);ジェダイは戦闘に勝利して、なぜ戦争に負けるのか(ジョン・スペンサー);銀河共和国崩壊の理由―帝国ネットワークの視点(バン・ジャクソン);なぜ帝国はしくじるのか(テリーサ・ヒッチェンズ);「スター・ウォーズ」の歴史のリズムと戦略への合意(キャスリーン・J・マッキニス);弱者の必然的苦痛―銀河内戦の歴史(クレイグ・ホワイトサイド);ヨーダは戦略家ではなかった(ML・カヴァナー))
本書はМL・カヴァナーという米陸軍戦略家を務めた退役軍人のアイディアから生まれた。 それは彼が韓国に赴任したときのことだ。最前線師団の運用について、戦争計画を立てようと韓国軍将校と戦略の話をするのだが、どうもかみ合わない。それもそのはず。彼の話す戦略は、米国人の経験――南北戦争だったり、米西戦争だったりする――から生まれたもので、それが基礎知識としてなければ、話がわからないのだ。「ゲティスバーグの戦いで北軍が大勝したよね。それと同じで……」などと話しても、韓国軍の将校にしてみると、「???」。 彼は悩んだ。 お互いに知っている戦争の物語(彼はそれを「共通の地形」と呼ぶ)がなければ、戦略について話し合うのは非常にむずかしいのだ。 そこで思いついたのが「スター・ウォーズ」シリーズだ。これならば、世界のどこの国の将校でも、知っているはずだ。このシリーズは、銀河帝国とそのエピゴーネンと、反乱軍および新旧の共和国の間の「戦いの物語」である。 幸いなことに、カヴァナーは大変なSFオタクでもあった。その結果、韓国軍とのコミュニケーションは急速に深まったのである。 この経験をもとに、彼は退役後、世界中の軍人、研究者、ジャーナリスト、作家らに呼びかけ、「スター・ウォーズ」シリーズの物語の中から戦略の教訓を読み取るプロジェクトを始めた。それが本書なのである。 ここでは現代の戦略の問題が、「スター・ウォーズ」シリーズの物語を通じて見事に説明されている。たとえば、ウクライナ戦争で使用されるAIやドローンの問題は、グリーバス将軍(四本の腕にライトセーバーを持って戦うサイボーグの将軍)や彼が操るハゲタカ型ドロイドと比較して語られている。大量破壊兵器による抑止力の問題は、あのデス・スターとヒロシマ、ナガサキの原爆を引き合いに論じられる。現実の世界における予防攻撃と先制攻撃の違いは、砂の惑星タトゥイーンでのハン・ソロと賞金稼ぎグリードの撃ち合いを例に説明される。 たしかに、これまでちんぷんかんぷんだったストラテジーの諸問題が、「スター・ウォーズ」シリーズのシーンを使うと、実によくわかる! 元アフガン駐留軍司令官で、本物の勇者であるスタンリー・マクリスタル大将(退役)は、こう語る。「戦略の教訓を、大衆映画、さらにはSFから学ぼうというのは、実に軽薄な考えに思えるかもしれない。しかし、知恵は見つけようとする場所にある。そして、思いがけない場所を探すことを恐れてはいけない。本書は、それを探し始めるのに最適な場所だ」と。
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[BOOKデータベースより]
デス・スターを保有する巨大な帝国軍がちっぽけな反乱軍に負けたのはなぜか。世界中でゲリラ相手に苦戦を続けるアメリカにとって「スター・ウォーズ」は「遠い昔、はるか彼方の銀河系で…」の出来事ではない。実戦経験のある現役の軍人からSF作家まで29人の専門家による28本の本格的戦略論!
第1部 社会と戦争(エンドアにおける惑星再建の訴え(マックス・ブルックス);ジェダイと元老院(ジム・ゴルビー);遠く離れた存在の戦士たち―クローンや兵士たちは、彼らが奉仕する社会からあまりに隔離されているのではないか?(クリスピン・J・バーク);オルデランの破壊について(ミック・クック);スター・ウォーズにおける政軍関係(ダニエル・D・マウアー);グリーヴァス将軍とバルチャー・ドロイドが予見する紛争の急速な未来(ラク・ウィンチェスター/フラン・ワイルド);姫から将軍へ―映画の中と外における女性戦士の台頭(エリカ・アイバーソン))
[日販商品データベースより]第2部 戦争の準備(ターキン・ドクトリン―帝国の「勝利のセオリー」(ケルシー・D・アサートン);まずい軍隊のつくりかた―帝国の欠陥軍事力(ミック・ライアン);ジェダイと職業軍人の倫理(スティーブ・レオナード);正しい艦隊―戦略目的のための宇宙船(BJ・アームストロング);なぜ宇宙海兵隊が必要なのか(B・A・フリードマン);ジェダイのマインド・トリック―心を操る術―映画から現実のものまで(ジーン・マリー・ワード);ライトセーバーとデス・スター―スター・ウォーズが教える軍事技術の教訓(ダン・ワード))
第3部 戦争の遂行(ハイブリッド・スター・ウォーズ―エンドアの戦い(ジェイムズ・スタヴリディス/コリン・スティール);ハン、グリードと予防戦略(チャック・ビーズ);宇宙における戦略の論理(スティーブ・メッツ);ダース・ベイダーとミッション・コマンド(ジョナサン・ブラッテン);ホスの戦い―批判的分析(アンドリュー・リプタク);はるか彼方の銀河系においても軍隊が適応する理由(チャック・ビーズ);ホスからの通信―血が凍る瞬間(オーガスト・コール))
第4部 戦争の評価(ダース・ベイダーの対反乱戦略の失敗(リアム・コリンズ);ジェダイは戦闘に勝利して、なぜ戦争に負けるのか(ジョン・スペンサー);銀河共和国崩壊の理由―帝国ネットワークの視点(バン・ジャクソン);なぜ帝国はしくじるのか(テリーサ・ヒッチェンズ);「スター・ウォーズ」の歴史のリズムと戦略への合意(キャスリーン・J・マッキニス);弱者の必然的苦痛―銀河内戦の歴史(クレイグ・ホワイトサイド);ヨーダは戦略家ではなかった(ML・カヴァナー))
本書はМL・カヴァナーという米陸軍戦略家を務めた退役軍人のアイディアから生まれた。
それは彼が韓国に赴任したときのことだ。最前線師団の運用について、戦争計画を立てようと韓国軍将校と戦略の話をするのだが、どうもかみ合わない。それもそのはず。彼の話す戦略は、米国人の経験――南北戦争だったり、米西戦争だったりする――から生まれたもので、それが基礎知識としてなければ、話がわからないのだ。
「ゲティスバーグの戦いで北軍が大勝したよね。それと同じで……」などと話しても、韓国軍の将校にしてみると、「???」。
彼は悩んだ。
お互いに知っている戦争の物語(彼はそれを「共通の地形」と呼ぶ)がなければ、戦略について話し合うのは非常にむずかしいのだ。
そこで思いついたのが「スター・ウォーズ」シリーズだ。これならば、世界のどこの国の将校でも、知っているはずだ。このシリーズは、銀河帝国とそのエピゴーネンと、反乱軍および新旧の共和国の間の「戦いの物語」である。
幸いなことに、カヴァナーは大変なSFオタクでもあった。その結果、韓国軍とのコミュニケーションは急速に深まったのである。
この経験をもとに、彼は退役後、世界中の軍人、研究者、ジャーナリスト、作家らに呼びかけ、「スター・ウォーズ」シリーズの物語の中から戦略の教訓を読み取るプロジェクトを始めた。それが本書なのである。
ここでは現代の戦略の問題が、「スター・ウォーズ」シリーズの物語を通じて見事に説明されている。たとえば、ウクライナ戦争で使用されるAIやドローンの問題は、グリーバス将軍(四本の腕にライトセーバーを持って戦うサイボーグの将軍)や彼が操るハゲタカ型ドロイドと比較して語られている。大量破壊兵器による抑止力の問題は、あのデス・スターとヒロシマ、ナガサキの原爆を引き合いに論じられる。現実の世界における予防攻撃と先制攻撃の違いは、砂の惑星タトゥイーンでのハン・ソロと賞金稼ぎグリードの撃ち合いを例に説明される。
たしかに、これまでちんぷんかんぷんだったストラテジーの諸問題が、「スター・ウォーズ」シリーズのシーンを使うと、実によくわかる!
元アフガン駐留軍司令官で、本物の勇者であるスタンリー・マクリスタル大将(退役)は、こう語る。「戦略の教訓を、大衆映画、さらにはSFから学ぼうというのは、実に軽薄な考えに思えるかもしれない。しかし、知恵は見つけようとする場所にある。そして、思いがけない場所を探すことを恐れてはいけない。本書は、それを探し始めるのに最適な場所だ」と。