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[BOOKデータベースより]
入院した祖母を元気づけるため、32歳になった杉山未來は祖母の生地である台湾の古都、台南を訪れる。優しくてなぜか懐かしい国。そこで未來は戦前の日本人の涙と無念を知り、台湾人を襲った悲劇に驚く。そしてようやくたどり着いた祖母の生家は、地獄の家へと変わり果てていた。「わたしは誰も愛さないなんて生き方はしたくない!」そのとき未來が下した人生の決断とは―。
[日販商品データベースより]祖母のふるさと、台南への旅が私の人生を変える
7日間のひとり旅が生んだ人々との絆がもたらした奇跡とは。
声優への夢破れ、祖母と二人で生活する杉山未来。入院した祖母を元気づけようと、未来は祖母が生まれた台湾の古都、台南を訪れることを決意する。
祖母の人生をたどる台湾の旅。そのなかで未来は、戦後に台湾の人々を襲った悲劇と植民地だった台湾に別れを告げた日本人の涙を知る。
そしてついにたどり着いた祖母の生家で、未来は人生が変わる奇跡のような体験をするのだった。
「わたしは誰からも愛されない。誰も愛さないなんて生き方はしたくない」
いつもどんなときも夢は突然始まる。台湾の旅情もあふれる最高の感動作。
「時間だけ、過ぎる」
劉慧?(りゅうけいぶん)が、日本語で呟いた。未來は、自分自身が過ごしたこの三年間を思った。白も黒もない、単なる派遣社員の仕事だった。だが確かに、自分の本意ではない仕事を続けている間に、気がつけば未來も三十歳というラインを越えていたのだ。あまりに呆気なく。こんなつもりではなかったという思いが何度頭をかすめても、まだ大丈夫、まだ何とかなると自分に言い聞かせて過ごした日々でもあった。(本文より)